似たもの同士は恋いをする
ネックレスの所から離れてぬいぐるみとかキーホルダーとかのコーナーに行く

「あ……すみません」


隣にいた女の子と手がぶつかってしまった


「こちらこそ、コレ可愛いですよね?」


「え?あぁ……そうですね犬のぬいぐるみ」


可愛いなこの子。
女の子ってかんじ


「澪ー。もう帰んねー?」

「プレゼントは?」


「もう暗いしまたこんど」


理央が私のところに来たけど様子がおかしい。全くこっちをみない


それどころか眉間にシワを寄せて悲しそうな辛そうな顔をしている


「理央、具合わるいの?」


「いや……」


「理央っ!彼女できたんだね、やっぱりあの日の言葉は嘘だったんじゃない」


ぬ?……理央を知ってる、しかも名前よび
あの日の言葉?ていうか

「誰ですか……」


「え?理央はね過去に私を好きだったのよ」


私と女の子に微妙な空気が漂う。理央は否定も肯定もしないし


しかも可愛い顔して何言ってんだコイツ


「あたま、大丈夫ですか?」


「はあ?アンタみたいなバカより大丈夫よきっと」


理央の眉間のシワが濃くなっていく、怒ってるけど悲しそうな顔をする


何かそんな顔みてんの辛い


「理央、アンタこんな女の子すきだったの?確かに可愛いけど」


「こんな女の子ってなによ」


さっきのかわいさどこ行った!?



理央は相変わらず黙ったまま

「こんな女の子でピッタリじゃない」


「は?……」

女の子の雰囲気がガラッと変わった。若干威圧感が出てる


「だってそうでしょ!?理央が辛そうな悲しそうな顔してるのに怒ってるようにも見えるのに」


なのに……


「無神経に理央のとこにズカズカ来て!こんな女の子でピッタリじゃない」


お店の中だってことをすっかり忘れて大きい声を出していた。


秘密にしたいことってコレだったのかな
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