桜唄
ポエム
貴方が笑うから私も笑うの


貴方が悲しそうにするから私も悲しいの


私の喜怒哀楽は貴方次第


でもね


私は、貴方が他の女の人のことで嬉しそうにしている時まで喜べるような出来た人間じゃあないの


そんな横顔が好き


自覚してからは貴方を見るたび、ドキドキ


貴方が発する言葉の一文字一文字が胸に響くの

あれから1年

"クラス、離れませんように"


毎日のように願った


クラス発表当日


私の名前と貴方の名前がしっかりと書いてあった
それに仲が良い友達も一緒だった
貴方とも友達とも離れなくて幸せ絶好調


………だったはずの私


だけど、貴方と仲良く話す女の子を見て真っ暗な穴に突き落とされた気分だった


女の嫉妬程醜いものはない



まさにその通りだと思った



いらいらとドキドキの1年だった

翌年


又々、クラス替え


今年も


その想いは儚く散った


友達とは同じクラスだった


でも、気持ちは晴れなかった


再来年は卒業


来年は無理だと思い頑張って手作りチョコをあげた


「……どうぞッ」

不安で不安でそれ以外言葉が出なかった


それでも貴方は


「ありがとうございました!!」


そう言ってくれた


あの後わたしね


泣いちゃった

安心感からかな?



ねぇ、覚えてる?



貴方が芸能人真似て

「君、かわうぃーね!!」

って言ったこと


私に言われた訳じゃないけど嬉しく感じたんだよ?



貴方はきっと気付かなかったでしょ?

私チョコまであげたんだよ?



ねぇ、分かってるでしょ?

なんで気持ち知ってるのに優しくするの?




なんでそんな冗談言うの?




勘違いするよ…少しでもって…








本当にズルイよ…貴方は




でも
そんな貴方が"スキ"だから


卒業式、告白するね



その時に貴方の気持ち聞かせてね
END
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