心―アナタノモノガタリ―
巡るだろう、歴史は巡るだろう。
どんな時も希望はあると、そんな言葉を誰が信じただろう。
しかし、希望はついえてはいなかった。
生き残った、真実を知った能力者たち。
彼らは全てを失い、しかしそれでも、あきらめる事を知らなかった。
光のクリスタルに与えられた使命を全うするために、再び立ち上がる。
彼らは“レジスタンス”
能力者を奮い立たせる生き残った数少ない人間たち。
彼らは生きて、戦う事を選択した。
もう失わないために、彼らは再び立ち向かうことを決めた。
深い、深い、闇に対峙することを、決めたのだ。
希望の光のクリスタルも、どこかへ消えた。
絶望している間にも、ドレイはその数を増やし続ける。
彼らは、それでもひたすら待ち続けた。
時期を待て、希望を待て。
歴史は巡るものだ。
彼らはついに見つけた、光り輝くクリスタルの原石を。
そして、その前に倒れた一人の少女を。
クリスタルを取り戻した彼らは希望を取り戻し、少女を保護した。
少女は、幸か不幸か、能力者であった。
いつしか、彼女の明かされない能力は、希望と呼ばれるようになり…。
希望と絶望。
奪う者と奪われる者。
勝つのは、光か?闇か?
歴史は巡り続けている。