ある朝の朝食
起きてキッチンの前に向かったのは、洗面所。
毎朝顔を洗う前に凪と会う私だけど、やっぱり二回目に会う時ぐらい、格好つけたいと思うものだ。
顔を洗って、髪を梳かすと、なんとかましになったので、ちょっと笑顔。
そしてその顔のままキッチンに向かう。
1DKの小さなこの家では、移動はすぐに済んでしまう。
「あ、起きたか。」
「うん。あ、凪、今日夜、家に海さんが来るって、昨日電話あったよ。」
「はぁ?何しにくんだよ、あいつ。」
「凪兄さんと一杯やりたくって~、て言ってたけど。」
「まったく、たまには自分がお邪魔なこと、気付けってんだよ。」
海さんは、凪の弟。
21歳のサラリーマン…だったと思う。
凪の家は、家族の仲がすごく良いから、よく凪の家族が遊びに来てくれる。
私は、それがとても心地良い。
家族というものが、こんなに面白いなんて、知らなかったから。
「だから私、今日ちょっとだけ遅くに帰ってくるね。」
「なんでだよ。」
「だって、兄弟水入らずのところに、女なんて入ってけないよ。それに、たまには佳代ちゃんとも遊んでやらなきゃ、また怒られちゃうからね。」
「まあ、いいけど…。でも、また海が泊まってかなきゃいいなあ…。」
凪はそんな調子でちょっとご機嫌斜めになっちゃったけど、なんだか嬉しそう。
弟との時間だって、なかなか良いものだと思うしね。
友達、というより、親友に近い佳代ちゃんは、とてもやきもち焼きで、最近凪との時間が多くなった私に、ちょっと文句を言っている。
だから、たまには遊んでやらなくちゃね。
毎朝顔を洗う前に凪と会う私だけど、やっぱり二回目に会う時ぐらい、格好つけたいと思うものだ。
顔を洗って、髪を梳かすと、なんとかましになったので、ちょっと笑顔。
そしてその顔のままキッチンに向かう。
1DKの小さなこの家では、移動はすぐに済んでしまう。
「あ、起きたか。」
「うん。あ、凪、今日夜、家に海さんが来るって、昨日電話あったよ。」
「はぁ?何しにくんだよ、あいつ。」
「凪兄さんと一杯やりたくって~、て言ってたけど。」
「まったく、たまには自分がお邪魔なこと、気付けってんだよ。」
海さんは、凪の弟。
21歳のサラリーマン…だったと思う。
凪の家は、家族の仲がすごく良いから、よく凪の家族が遊びに来てくれる。
私は、それがとても心地良い。
家族というものが、こんなに面白いなんて、知らなかったから。
「だから私、今日ちょっとだけ遅くに帰ってくるね。」
「なんでだよ。」
「だって、兄弟水入らずのところに、女なんて入ってけないよ。それに、たまには佳代ちゃんとも遊んでやらなきゃ、また怒られちゃうからね。」
「まあ、いいけど…。でも、また海が泊まってかなきゃいいなあ…。」
凪はそんな調子でちょっとご機嫌斜めになっちゃったけど、なんだか嬉しそう。
弟との時間だって、なかなか良いものだと思うしね。
友達、というより、親友に近い佳代ちゃんは、とてもやきもち焼きで、最近凪との時間が多くなった私に、ちょっと文句を言っている。
だから、たまには遊んでやらなくちゃね。