僕達の【愛のカタチ】
夜毎繰り返されるようになった口論。
『大丈夫。君は綺麗だ。美しい』
『死んでも焼かれた後、骨となるだけ』
いろんなパターンで言いくるめるが、正直僕も参っていた。
そんな日々が続くうちに、僕も壊れだしたのだろう。
いつものように『美しいうちに殺して』と泣きじゃくる薔子の願いを聞き入れる決心をした。
『今度の誕生日に君の願いを叶えてあげる。』
そう伝えた時の薔子の笑顔は女神と見紛う程に美しく輝いていた。
人の理に背いていようと構わない。
僕は僕の愛する者の為なら悪魔にだって命を差し出すよ。
僕は計画を立て、秘密裏に協力者を募り準備を始めた。
法律にも倫理にも背く行為。
捕まるわけにはいかない、金も惜しむことはしない。
だが薔子のためなら犯罪者になることも厭わない。
あぁ、薔子。
愛してる。
その強い願いを叶え、僕はずっと側にいるから。