家元の花嫁【加筆修正中】
「ゆの、ここがうちの別荘。明後日まで、ここで過ごすから。」
「え――――――っ!?」
ゆのは羽田からここまで、パニック状態で挙動不審だった。
まぁ、話して無いんだから仕方ないが…。
不安なのか…、俺の手を握りしめたり、飛行機に乗ると俺の腕に顔を埋めて怖がってた。
飛行機は初めてだったらしい。
そんなゆのが可愛くて、頭を優しく撫でたり、肩を抱いて落ち着かせた。
嫌がる素振りは全く無く…、昨日までの俺の不安は何処へやら……。
気づけば、いつの間にか消えていた。