家元の花嫁【加筆修正中】
「素敵!?このネックレス高かったんじゃ?」
ゆのはケースの中を見て、聞いてきた。
「大した額じゃない。本当は指輪にしようか悩んだんだけど、ゆのが俺との結婚を承諾してくれたら、それより良いのを買ってやる。」
「指輪だなんて…。ネックレスだって、すごく高いのに…。」
「気にするな。男は好きな女に贈りたいもんなんだよ。」
「ありがとう…。私のは手作りだから、安くてごめんなさい。」
手作り?このブレスレットが?
「手作りって、いつ作ってたんだ?」
「2週間前から、玲のママの店……玲って、圭介さんの妹ね?」
「だから、毎日遅かったのか?」
「うん……。カフェでバイトもしてたから、時間のある時はなるべく…。あっ、隼斗さんのご両親には、お揃いのストラップにしたの。それから、玲にはヘアピン。」
「そんな沢山……大変だったな?」