家元の花嫁【加筆修正中】


鏡の前に立ってみた。


うわぁー胸がほとんど見えてる気がする。


いつもは機能的なTシャツブラがほとんど。


こんな色っぽい下着…初めて。


その時―――。ブォオーン、ボボボボッ。


隼斗さんの車の音!!


隼斗さんの車はイタリア車。車の音は結構響く。


私は慌てて下着の上に、さっきまで着ていたニットのワンピースとタイツを履いた。


廊下に出ると、部屋から荷物を運び出す隼斗さん。


「お帰りなさい。」


「ゆの、時間がねぇ、急ぐぞ!?」


えっ!?


私は促されるまま、出掛けるためにカバンを持って車に乗った。


それからは、羽田空港――那覇空港。そして、別荘。


気が付けば、隼斗さんと2人きりで藤堂家の別荘に来ていた。



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