家元の花嫁【加筆修正中】
「ゆの、キスしながら鼻で息しろ。」
「えっ!?」
「口が塞がってても、鼻で空気を吸うの」
「ムリですよぅ……」
私は涙目で隼斗さんを見上げた。
「無意識で誘うのやめろって…」
「私、誘ってなんか……」
「否定になってねぇよ」
「えっ?」
隼斗さんは私の胸元を指差した。
「キャァ―――――――ッ!!見ちゃダメですッ!!」
「見るなっつっても見えるし。それにこの状況で、ずっと目を瞑ってるのも変だし。」
「そんなこと言われても…/////」
「隼斗さんは、私みたいな子供…何とも思わないでしょ?」
「はぁ?何とも思ってなかったら、キスなんかしねぇよ」