家元の花嫁【加筆修正中】


「母さん!!スゴイどころか、ゆのが恥ずかしがって着れねぇって!!」


「そんなの平気でしょ?ふ・た・り・だ・け?なんだから。」


「やっぱ、何か企んでんのか?」


「企むだなんて…。母さんは隼斗とゆのちゃんが、早くに結婚してくれたらなぁ?って、思ってるだけよ?」


「だから、結婚とかは母さんが決めるんじゃなくて、俺とゆのの問題だから!」


「そんなこと言ってると、横から誰かに取られちゃうわよ?」


「誰かって、誰だよ!!」


「そんなこと、母さん知らないわよ。だから、取られる前にお手付きしちゃいなさいな?」


「お手付きって……」


「いいじゃない。若いんだし?上手く行けば、赤ちゃんだって出来るし。そしたらゆのちゃんも決心つくわよ。」


「もう、そういう問題じゃねぇから!!」


「あ――はいはい、今夜と明日は2人でイチャイチャ、ラブラブするくせに…それじゃあ、邪魔者は消えますからぁ、頑張ってぇ~?」


ピッ。


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