家元の花嫁【加筆修正中】
「へぇ~、俺小さい頃から水や茶の味に厳しく育ってるから、豆の違いも分かるかも?」
「では、お世辞でも隼斗さんに褒められて、嬉しいです。」
ゆのは自分のカップを両手で握りしめ、嬉しそうに肩をすくめた。
「そろそろ、中に入るか。ゆの薄着だしな?」
「えっ!?…私はまだ大丈夫ですよ?」
「ゆの、もしかして警戒してるの?」
「えっ?……別に私は………」
やっぱり。そりゃそうだよな?
もう時間も遅いし、さっきお互いの気持ちを確かめ合ったし。
俺に押し倒されないか…警戒するよな?
「大丈夫だよ。そんなに警戒しなくても。今日は襲ったりしねぇから。」
「今日は?じゃあ…明日は……」
「・・・・・」
「明日は分からないってこと?」