家元の花嫁【加筆修正中】
反省とお礼≪ゆのの巻≫
「ゆのぉー、おかえりっ!!」
「おじゃましまぁす」
「ねっ!?どうだったの?ん??」
私は沖縄旅行から戻り、玲の家に来ている。
はぁ…。そりゃ、話すことは山ほどあるけど、何から話せば良いのやら。
玲の部屋に向かう足が重い…。
「適当に食べて、飲んで?」
「ありがと」
玲は目をキラキラさせて覗き込んでくる。
「それで?シたの?」
「……………シてない。」
「やっぱり、気持ちが整理出来なかったの?」
「う~ん、シても良いかなぁって思ったりもしたんだけど…」
「だけど?」
「隼斗さんが、気持ちを察してくれて…心の準備が出来るまで待ってくれるって…」
「はぁ…、隼斗さんって見かけによらず、紳士なんだねぇ…」
「・・・・・」
「で、他には?」
私は観念して、沖縄旅行の経緯を話した。