家元の花嫁【加筆修正中】
俺はゆののおでこに手をかざした。
熱は無いな……。
「もう、ホントに何ともないですから!それより、運転に集中して下さい。」
「あっ、……あぁ」
俺は不思議に思いつつも、自宅へ車を走らせた。
自宅に着いたのは、深夜2時40分。
外はまだ暗い。
両親は寝ているらしく、家の中は静まりかえっている。
俺たちは薄暗い中、静かに部屋へ。
「ゆの、じゃあ…おやすみ」
俺は部屋へ入ろうとドアノブに手を掛けた。
ん?腕が………?
振り返ると、ゆのがコートを掴んでいた。
「ん?どうした?」
その瞬間―――――。