家元の花嫁【加筆修正中】
ご飯を食べ終わり…。
「で?その後、どうなの?」
玲にはお正月事件を話してある。
「どうなの?って、聞かれても…。気まずいまま…だよ?」
「何に対して気まずいの?」
「う~ん、隼斗さんの顔を見ると…怖くなっちゃって……」
「怖い?男として意識してるってこと?」
「まぁ、それもあるけど。もっと根本的な…」
玲が、心配そうに覗き込んでくる。
「あのね?……その…“する”ってことに対して、怖いと思うよ?今の私じゃ想像もつかないし…」
「うん」
「けどね、いつか…そういう日も来ると思うんだ」
「うん。で?何が怖いの?」
「私が隼斗さんのこと、すっごく凄く好きになって…その…シてもいいかな?って思う日が来るとするよ?」
「うん…」
「その…シた後に、今までの女の人みたいに…軽く捨てられるんじゃないかって、思っちゃうの…」
「うん。それ、分かるよ…」
「ほんと?わかる?」