家元の花嫁【加筆修正中】
すると、ゆのはほんの少し…
口を開けた。
!?!?!?!?
マジで???
いいのか!?
酸欠で口元が緩んだだけじゃないのか?
俺は理性と必死で戦う。
ここでエグいキスしたら、嫌われねぇか?
けど、ゆのから口を開けて来たよな?
これって……
OKってことじゃねぇか?
そんなことを頭で考えていたが…
身体は正直者だった―――。
気が付いたら、ゆのの舌に自分の舌を絡ませていた。
再び、ゆのがコートを強く握った。
俺は慌てて唇を離した。
「ごめん。理性に負けた」
俺はゆのの肩におでこを乗せて謝った。