家元の花嫁【加筆修正中】
まぁ、仲直りっつうか…ゆのの気持ちが確認できただけでも、連れ出し効果抜群か?
まだ、肝心の“C レッスン”は分からないままだが…。
けど、スケジュール帳を勝手に見たとは言えないし。
仕方ねぇ。
今日の所はこの位にしてやるか。
そろそろ車に戻らねぇと、ゆのが風邪ひく。
「車に戻ろう、風邪ひく」
「・・・・・・・・」
「嫌か?」
「帰るんですね?」
「そうだな?時間も遅いし…嫌か?」
「・・・・・・・・」
「とりあえず、車に戻るぞ。続きはその後な?」
「//////////」
俺はゆのの手を握り、車へ―――。
っと言っても、続きをする勇気はない。
がっついて、嫌われたくねぇし。
俺は何も無かったように、車を自宅に走らせた。
ゆのは黙ったまま。