家元の花嫁【加筆修正中】
「アハハハハッ。ゆのちゃん、分かりやすぅ―――。」
「もう!遊ばないで下さい。////」
「けど、ゆのちゃんだって彼に…あげるんでしょ?」
「あげませんよ!」
「えっ?もしかして、まだなの?」
「そういう事、仕事中に話すことじゃないですよ?」
「お菓子作り教えたんだから、お礼に教えてくれたっていいじゃん」
「・・・・・」
「彼、イケメンでモテそうだったけど、何で?」
「彼がどうとかじゃないんです」
「あっ、もしかして…ゆのちゃん、まだシたことないの?」
「////////」
「そうかぁ…。じゃあ、しょうがないね。初めては緊張するもんね?」
「正木さんだったら、未経験の女の子に手を出し難いですか?」
「そりゃあねぇ。失敗は出来ないし、大切にしたいと思うなぁ…。それに、相手の彼もゆのちゃんと同じくらい緊張すると思うなぁ。」
「大切に……隼斗さんも緊張ですか?」
「あぁ。大切に思えば思うほど、緊張するよ。ゆのちゃんだけが、緊張してるワケじゃないってこと。まぁ、明日がその日じゃなくても、いつかは来る日なんだから。ね?」
「……そうですよね。何だか、少し緊張が解れたかも。ありがとうございます。何から何まで。」
「いえいえ、どう致しまして。じゃあ、明日頑張って!!報告は来週ね?」
「……はい/////お疲れ様でした」
私は挨拶をして、バイト先のカフェを後にした。