家元の花嫁【加筆修正中】
「ゆの、いいか!?」
「えっ!?」
いいかって聞かれても…
「ゆの?……いいか?」
隼斗さんは瞬きもせず、じっと見つめている。
その瞳があまりに真剣で…
私も視線を逸らせず、じっと見返してしまう。
部屋は静まり返り…
あまりの緊張に…生つばをゴクリと飲み込んだ。
すると―――――、
「い・い・な?」
獲物を捕らえるかのような…鋭い眼差し。
私は反射的に……
「はい」
コクリと頷いた。
「キャァ―――――――――ッ!!おめでたいわぁ~~~!!ゆのちゃん、ありがとうねぇ~~~☆」
隼斗さんのお母様が駆け寄り、
両手を握られ…
満面の笑顔を向けられた。