家元の花嫁【加筆修正中】
「ぅ゙っ…はっ…ゃと…さん…」
「ん?」
「ホントに…私で…いいん……ですか?」
ゆのは涙を流し、顔を真っ赤にして…
「あぁ。マジでゆの以外ありえねぇから」
「ぅぁああ~~ん!!」
ゆのは俺に抱きついて来た。
俺はゆのの肩を抱き寄せ、胸でゆのを受け止めた。
優しく…優しく……
全てを包み込むように。
「もう、隼斗さんがイヤって言っても逃げれませんよ?」
「フッ。望むところ!!俺だって“ウザイ、臭い、暑苦しい”オッサンになってゆのに嫌われても、ゼッテェ手放さねぇから覚悟しろ?」
「はいっ////////」
やっと、ゆのから笑顔が零れた。
あの店員マジでムカつくけど、逆にサンキューって感じ?
ゆのの心にまた一歩近づいた…
………そんな気がした。