家元の花嫁【加筆修正中】
隼斗さんのいない間に…
一応、ムダ毛の処理と肌のお手入れはしたけど…
心の準備は出来そうもない。
心臓が物凄い速さで鼓動してる。
もう、限界!!どうにかなりそう。
気が付けば…窓の外は真っ暗になっていた。
ガラガラッ。
ん? 玄関のドアの音??
「ただいま」
「おっお、おかえりなさい」
「フフッ…緊張してんのか?」
「えっ!?べっ、別に…」
してます、してます…してますとも!!
隼斗さんがいなくたってドキドキしてたのに、こんなに近くにいたら……
私の心臓止まっちゃうよ!!
隼斗さんは羽織を脱いで、帯を解き始めた。
「てっ、手伝います」
私は畳の上に置かれた羽織を手に取り、和装ハンガーへ。
「いいよ、別に。毎日1人でしてるんだし」
「けど……」
私はハンガーに掛けた羽織を手にしていると、