家元の花嫁【加筆修正中】
「ゆのは俺のこと、どう思ってる?」
「ふぇっ?!///////」
ワザとらしく甘い声音で囁いた。
すると、ゆのは肩をビクッと震わせ、狼狽し始めた。
ヤバッ!!
――――マジで可愛い。
みるみるうちに顔が真っ赤になった。
ゆのは目をギュッと瞑って、両手を胸の前で握りしめている。
はぁ……。
マジで今すぐ押し倒してぇ~。
誘ってるとしか思えねぇ……このポーズ。
今すぐ『キスして』ポーズだろ、コレ。
ったく、処女相手にがっつくワケにも行かねぇし。
その気にさせるだけさせといて、お預けって……。
俺は仕方なく、おでこにキスをした。
今日はコレで我慢してやる。
成人男性の余裕を見せとかないとな……一応。
「もう、遅いから早く寝ろ」
「………」
ゆのは硬直したまま。
「おい、襲われたいのか?」
「ッ?!////おっ、おおおおやすみなさいッ!////」
ゆのは魔の手から逃げるように自室へと向かった。
そんな彼女を見つめ、フッと笑みが零れる。
やべぇ、マジでスイッチ入ったかも。