家元の花嫁【加筆修正中】

すれ違いと疑惑≪隼斗の巻≫



俺は猛スピードで自宅へと向かった。


何でか?……って、言うと―――。


今日、初めてゆのが仕事場に来た。


お弟子さん達はゆのの事を知らない。


ロビーで門前払いされてるゆのがいた。


俺はその時、家元の客人の娘に絡まれていた。


以前からしつこく言い寄ってくる女。


甘ったるい声で、ベタベタ張り付いて来る。


華道家、桐島の1人娘。


桐島っと言ったら、大御所の華道家。


うちとは古くからの付き合いだから、無下にも出来ない。


仕方なく、相手をしている。



< 77 / 337 >

この作品をシェア

pagetop