家元の花嫁【加筆修正中】
すれ違いと疑惑≪隼斗の巻≫
俺は猛スピードで自宅へと向かった。
何でか?……って、言うと―――。
今日、初めてゆのが仕事場に来た。
お弟子さん達はゆのの事を知らない。
ロビーで門前払いされてるゆのがいた。
俺はその時、家元の客人の娘に絡まれていた。
以前からしつこく言い寄ってくる女。
甘ったるい声で、ベタベタ張り付いて来る。
華道家、桐島の1人娘。
桐島っと言ったら、大御所の華道家。
うちとは古くからの付き合いだから、無下にも出来ない。
仕方なく、相手をしている。