家元の花嫁【加筆修正中】
早めに帰宅すると―――。
「あら、早いのね?ゆのちゃんなら、遅くまでバイトですって。」
なんで母さんには連絡入れて、俺には連絡がねぇんだよ!?
携帯持たせてるのは、俺だろうが!?
あれから数日―――。
未だゆのとはロクにまともな会話が出来てねぇ。
というのも…、朝は既に出かけた後だったり、夜はゆのがバイトで遅いか、俺が仕事で遅いか…。
完全なるすれ違いの日々。
しかも、昨日仕事帰りにゆののバイト先に行ってみた。
カフェは営業日だったのに、ゆのの姿がない。
店長らしき人物に聞いてみた。
「あの、今日は園宮さんはお休みですか?」
「えっ!?あっ、はい。休みですが…。」
おい、聞いてねぇぞ!?
母さんはバイトって言ってたよな?