家元の花嫁【加筆修正中】


風呂から出て来たゆのは、俺の姿を見て驚いている。


「ゆの、話がしたい。」


「あの、明日も早いので……。」


「時間は取らせねぇから。」


「・・・・・」


俺はゆのの手を取り、部屋に連れて行った。


「最近、全然話せなかったな?」


「はい。私がバイトしてるせいですよね?」


「別に、ゆのを責めてねぇよ。俺だって、仕事してるし。」


「・・・・・」


ゆのは下を向いて黙ってる。


「バイトって、何してるの?」


「カフェでウェイトレスしてます。」


「他には?」


「他?」


「あぁ、他にもしてるだろ?」


「・・・・・」


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