家元の花嫁【加筆修正中】
お互いの気持ち≪隼斗の巻≫
今日は24日―――。
ついにこの日が来た。
何日も前から、練りに練って準備した。
「ゆの、時間がねぇ。急ぐぞ!?」
俺は自宅に戻り、あらかじめ用意しておいた荷物をトランクに入れた。
もちろん、ゆのの分も。
2日前に、母さんにゆのと旅行に行くから、ゆのの着替えや必要な物を用意しておいて……と頼んでおいた。
それも、ゆのには内緒で。
羽田発は18:20―――。
急がねぇと、渋滞に巻き込まれる。
俺は車を空港へと走らせた。