リスキーゲーム
麻依はブログや前略などで
かっこいい人を見つける度に
あたしに見せてくれた
勿論、逢うつもりも
絡むつもりも無いから
本当に見るだけなんだけどね
そんな 何の変化もない
普通の平日の事だった
あたしは麻依と弥遊と絵未と
お昼の弁当を食べながら
ブログ巡りをしていると
見覚えのある男の子がいた
「亮丞..くん。」
「何、知り合い?」
麻依が携帯を覗き込んだ
「うわっイケメン...。」
「うん、お兄ちゃんの友達..」
「真柚、お兄ちゃん居たっけ?」
「うん、居るよ。絵未知らなかったっけ?」
「うん、知らなかった..」
絵未はフォークを口元に当てて
う- っと口を尖らせた
「絵未、なんて顔してんのよ。真柚のお兄さんは拓斗さんって言うんだけど、かなりロリコンだから!!」
麻依はいたずらっぽく笑った
「...お兄ちゃんに言ってやろ。」
「ああ-!!ごめん!!それだけは勘弁して!!」
「あははっ」
そんな他愛もない話で
終わった会話だったけど
なぜか 亮丞くんのブログが
その日一日中ずっと気になっていた