セイクオ乙女学園
セイクオ学園。それは、この世の超能力者を集めた、研究秘密組織。
全く持ってそんなところがあるとは知らなかった。何にせよ、自分の持っている天賦が他の人にも同じようにあるとは思いもしなかったから驚きだ。
授業は人それぞれ、自分の持つ能力が人のために使えるようにレッスンする。という所だ。
最初は、瞠若した。私にとって居場所があると。
天真爛漫な私は、学園という所があまり慣れていない。
ましてや、異性との生活も。
男子学園の中に一人ポツンと入るのは、きがしれないけど、それなりに今の生活よりは、酷くないだろうと入学を決めた。
転入届を出したその1週間後。手紙が来た。
家から通うには無理があるから、寮に入る事にしたし、この家はおばあちゃんがしばらくの間見てくれると了承を得た。
そんなこんなで、校長から言われた。
実際。退学して欲しいという内容前提で話を進めていたが、心優しい先生は、入学する、特殊な学校があるんだけどね。と、話を持ちかけてきてくれた。
その事に感謝しつつも、高校生活が9月からまた新たに始まる。
そんなこんなで胸が大きく高まった。
「…………。いってくるね、お祖母ちゃん。」
「きぃつけてなぁ。またやらかしせぇとんてな。」
はは、しないよ。と、苦笑しながら、手を振った。
私のお祖母ちゃんは私にとって、心を開く事の出来る家族だ。土性骨を知っていながらも、相談をしてくれる優しいお祖母ちゃん。
きっとお祖母ちゃんがいなかったら、私挫折していたよ。
……男の子がたくさんいるところ……だよね……。
……そっ、そもそも男の子に慣れていないし…
やっぱり、怖いのかな。
生まれて15年。人から差別され孤独に生きてきた私。
さみしいもあったけど。やはり、「人間」になりたかった。
体は人間であっても、本能。脳の思考は全くもって人と違う。
かなりの苦痛に精神は悲鳴を上げていたが、正直慣れた。
がたどと と、揺れる列車は、心地よい。時々、天井のスピーカーから流れる音楽は、瞼を重くする。
……確か終点がセイクオ学園だったし。寝ても大丈夫かな……。
ゴソゴソと、鞄から掛け布団(ミニ)をとる。
9月になってから、肌寒く感じるようになった。風邪をひかぬように何枚も服を重ね着している。とくに、入学先は山奥と聞いているから尚更だ。
「うぃしゃー!空いている席はっけ……」
「ひっ!?」
本能的に私は掛け布団を被る。
「なんだ。人いたのかぁー。すみませんなエへへ……、ん?」
男は、カツコツと足を私に運ぶ。
……お願いっ、来ないで!来ないで!!
嫌われる。怖がれる。そんな思いしたくないのに。
っていうか、そういう風に一人部屋に頼んだのに……
「俺らの学校入る人?」
その男は隣を座って話かけてきた。
全く持ってそんなところがあるとは知らなかった。何にせよ、自分の持っている天賦が他の人にも同じようにあるとは思いもしなかったから驚きだ。
授業は人それぞれ、自分の持つ能力が人のために使えるようにレッスンする。という所だ。
最初は、瞠若した。私にとって居場所があると。
天真爛漫な私は、学園という所があまり慣れていない。
ましてや、異性との生活も。
男子学園の中に一人ポツンと入るのは、きがしれないけど、それなりに今の生活よりは、酷くないだろうと入学を決めた。
転入届を出したその1週間後。手紙が来た。
家から通うには無理があるから、寮に入る事にしたし、この家はおばあちゃんがしばらくの間見てくれると了承を得た。
そんなこんなで、校長から言われた。
実際。退学して欲しいという内容前提で話を進めていたが、心優しい先生は、入学する、特殊な学校があるんだけどね。と、話を持ちかけてきてくれた。
その事に感謝しつつも、高校生活が9月からまた新たに始まる。
そんなこんなで胸が大きく高まった。
「…………。いってくるね、お祖母ちゃん。」
「きぃつけてなぁ。またやらかしせぇとんてな。」
はは、しないよ。と、苦笑しながら、手を振った。
私のお祖母ちゃんは私にとって、心を開く事の出来る家族だ。土性骨を知っていながらも、相談をしてくれる優しいお祖母ちゃん。
きっとお祖母ちゃんがいなかったら、私挫折していたよ。
……男の子がたくさんいるところ……だよね……。
……そっ、そもそも男の子に慣れていないし…
やっぱり、怖いのかな。
生まれて15年。人から差別され孤独に生きてきた私。
さみしいもあったけど。やはり、「人間」になりたかった。
体は人間であっても、本能。脳の思考は全くもって人と違う。
かなりの苦痛に精神は悲鳴を上げていたが、正直慣れた。
がたどと と、揺れる列車は、心地よい。時々、天井のスピーカーから流れる音楽は、瞼を重くする。
……確か終点がセイクオ学園だったし。寝ても大丈夫かな……。
ゴソゴソと、鞄から掛け布団(ミニ)をとる。
9月になってから、肌寒く感じるようになった。風邪をひかぬように何枚も服を重ね着している。とくに、入学先は山奥と聞いているから尚更だ。
「うぃしゃー!空いている席はっけ……」
「ひっ!?」
本能的に私は掛け布団を被る。
「なんだ。人いたのかぁー。すみませんなエへへ……、ん?」
男は、カツコツと足を私に運ぶ。
……お願いっ、来ないで!来ないで!!
嫌われる。怖がれる。そんな思いしたくないのに。
っていうか、そういう風に一人部屋に頼んだのに……
「俺らの学校入る人?」
その男は隣を座って話かけてきた。