SaKuRa
相手は何も言わない。

そして泣き出した。

「さくらの母です。あなたがさっちゃんですね…。
お電話ありがとうございます。さくらはいつもあなたからの電話を待っていました。」

さくらの母はゆっくりと話し出した。

「さくらの事お話ししますね…。もうあれから7年たちます。
高校の卒業式の帰り道でした。
さくらは居眠り運転の車にはねられて…即死でした。
さっちゃんという友達が出来たよ。電話くれないかな…。
毎日あなたの話ばかりしてました。
友達…私達は親友なんだって嬉しそうに…。」

そこまで言うと母はまた激しく泣き出した。




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