教室の窓から-早朝の恋物語-
時刻は7時5分
いつもなら、この時間に学校に登校してくる生徒は、アタシか朝練がある部活の生徒しかいない
もちろんサッカー部は朝練なんかしばらく行われていない
それなのに何故か昇降口の階段に座っている陸斗クン
どうして?
アタシは緊張で足が震えた
アタシの足音に気づいたのか、陸斗クンが下げていた顔を上げる
そして、にっこり笑ってホッとしたようにアタシに言った
「おはよう。直チャン」