教室の窓から-早朝の恋物語-
「大丈夫!?ケガしてない?」
優しく起こしてくれる陸斗クン
「だ、大丈夫…」
アタシの聞こえるか聞こえないかぐらいの声
「ってか!!直チャン細すぎっ!!ちゃんと食べなきゃだめだろぉ」
少し怒ったふうに言う陸斗クンにアタシは思わず謝った
「…ごめんなさい」
陸斗クンがアタシの名前知ってたなんて!!
初めて話したのに
信じられない!!
「あっ!!膝から血出てる!!俺バンソウコウ持ってるからちょっと待ってて!!」
カバンをあさりバンソウコウだす陸斗クン
「はいっ!!今度からは気をつけなよ?またね」
陸斗クンはアタシにバンソウコウを渡し爽やかに駆けて行った