お昼12時のシンデレラ
配られた台本。
パラパラと読んでみた。
内容は、王子様が女の子に助けられるような少し変わったシンデレラストーリー
・・・主役やってみたいなあ
胸の奥でしか思えないことに切なくなる。
「青木、夏実、川原。よく頑張ったな」
三人はいつも褒めない先生に褒められて少し嬉しそうだった。
「役は、立候補じゃなくて審査をして代役を決めていこうと思う。」
急に先生が顔を厳しくして話し始めた。
「物を作る係は、先生が決める。
佐藤、中嶋は器用だからセット作りな。
川田、水木、琉川は編み物上手かっただろ、ドレス作りしろよ。」
「え~?
皆でやるだろ~」
中嶋が抗議すると、
「バカ。分担だ。」
と返した。