お昼12時のシンデレラ



翔君!

翔君!

翔君!



どこにいるの?

携帯!
電話をかけた。



「なに」


「翔君、いまどこ」

「関わんなよ」

「翔君が・・・・・・好き!」


「・・・っ」

「会いたいの!」

「俺が行くから。漫画喫茶に」


「うん!」

携帯の奥から、急ブレーキの音、クラクションが聞こえた。


────人間が車にぶつかる音と。






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