sweet*まじっく
『はぁ…ふ、はぁ…』
開放されたかと思うと、
首筋にチクっと
電流が流れた。
「桃彩ってホントに可愛いね。見てて飽きないし」
『今、…何したんですか?』
心なしか声が震えてる。
ニヤリと口角を上げて笑う宮藤くんに
一瞬だけ
恐怖を覚えたから。
「何って、俺のモノだって、印付けといた。」
一瞬、何を言ってるのか
理解出来なかった。
「桃彩が俺のモノになるまで、…離さないからね?」
背筋が凍りついた。
恐怖で逃げ出したいのに
手首が、さっきより強い力で
ぎりりと締め付けられる。
『いたっ・・・!』
知らないうちに、
勝手に
涙が頬を伝う。