君が見上げたあの空は
愛歌の家。



歩美は扉を開け、リビングに入った。

愛歌はちゃぶ台で、紙を広げていた。



「おかえりなさい」



愛歌は歩美に顔を向け、微笑んだ。



「ただいまです」



愛歌は紙を片付けて、話す。



「今日は、なにが有ったのかしら?」



歩美は、今日、自分が経験したことを、愛歌に話した。



「なんだか、青春ねぇ」



聴き終えた愛歌は、ころころと笑った。



「賑やかでした」



歩美は、意図せず、微笑んでいた。




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