君が見上げたあの空は
「どういう意味よ?」

「のっぺさんってさ、自由研究、苦手だったんじゃない?」


歩美は疑問に思う。

なんで、判った?



「…それが、なによ?」

「あ。やっぱり?」



蒼意はくすくすと笑った。



「あとさ、感想文とか、作文も?」

「…悪い?」



歩美は顔を蒼意に向け、睨んだ。



「それが、なによ?」



蒼意は右を指した。



「俺こっちだから。じゃあね。また明日」



そう言って、蒼意は背を向け、歩いて行った。



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