君が見上げたあの空は
昼休みが終わる五分前のチャイムが、歩美を図書館に帰らせた。





深く、息を吸い、また、吐いた。





写真の脇に、文を見付ける。





その文には、こうあった。





鳥の行方

雲の囁き





歩美は本を閉じ、貸出しカウンターに向かった。



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