君が見上げたあの空は

ラヴソングは一人部屋

自宅の扉を開け、歩美は雄歩に遭遇しない様に、静かに、素早く、自室に入った。





歩美は違和感を感じた。

…おかしい。

酒の匂いがする。

物の配置が、朝と違う気がする。





…ベッドの掛布団が、不自然に盛り上がってる。





歩美は恐る恐る、掛布団をめくった。

酒の匂いが濃くなった気がした。





そこには、雄歩が大の字になっていた。

歩美は、強い酒の匂いと嫌悪感から、顔を反らした。





雄歩は虚ろな目を開き、のっそりと起き上がった。



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