君が見上げたあの空は
歩美は愛歌と食器を片付け、布団を敷いた。

隣り合った布団に潜り、頭を出した。

愛歌は部屋の電気を消して、歩美の隣の布団に潜り込んだ。



「なにか、話しましょうか。それとも、眠る?」



愛歌は優しく問いかけた。



「…なにか、お話ししたいです」



歩美の応えに、愛歌はふふふと笑った。



「それじゃあ、遅い自己紹介がてら、私の話でもしましょうか」

「…お願いします」



愛歌はふふふと笑った。


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