君が見上げたあの空は
昼食を食べ終わる。



「しっかし、歩美は、空知くん以外の男の影が無いよねぇ」



歩美は溜め息をついた。



「空知くんをカウントするな」

「あり、差別?」

「あの人とは、そんなんじゃないの」

「つまんなーい」



歩美は小春を睨んだ。



「アンタこそ、どうなのよ?」

「今度のは、なーんか、合わないなぁ」

「性格が?」

「カラダが」



歩美はこめかみに指を当てた。



「歩美にあげよっか?」

「要るか、アホ」


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