君が見上げたあの空は
幸雄は快活に笑った。



「空知ぃ。やっと、お前にマトモに付き合ってくれる女子が出来たなぁ」

「それにはホント、感謝してる。のっぺさんマジのっぺさん」

「意味が解んないわよ」



蒼意は歩美を指した。



「ほら、そういうのだよ。ちゃんと、ツッコミ入れてくれるじゃん」

「歩美ぃ。ホントは、満更でもないんでしょ?」



歩美はこめかみに指を当てた。



「どこを見て言ってんのよ」

「どこがって、ねぇ~?」

「なぁ~?」



小春は幸雄と目配せして、笑った。



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