優しさの理由
『心配…かけ…てごめん』


俺はまだ少し息苦しい体で2人にそう言った。


「本当だよ…じゃぁ俺ちょっと外出てくるわ」


そんな俺にやんわりとした笑顔でそう言うと


兄貴は病室から出ていった




残されたのは俺と鈴の2人-




『鈴??』


さっきから何も話さない鈴に


俺はそっと呼びかけた


「……っう…」

『えっ…どうした??』


突然泣き出す鈴


訳の分からない俺はあたふたしてしまった。


< 18 / 23 >

この作品をシェア

pagetop