岬の夕陽
東京に戻ってきた史郎はまず該当する記事がないかを確認した。

心の中でウソであってほしいという気持ちもあった。

しかし記事はあった。

地方版にしか掲載されないような小さな記事だったが本当だった。

<飲食店で火事。死者1名>

その見出しが目に入った途端、すぐに先を急いだ。

死亡したのは経営者の男の名前だった。

天ぷらの調理中に何かに引火したらしい、とのことだった。

そして妻の方はやけどを負ったらしい。

真智子は死んでない!

真智子は店をやめたのか?

真智子はどこにいるんだ?




そして真智子はなぜあの日来なかったんだ?



私はもう一度、あの町をたずねた。

そして少しばかり自分の仕事を利用して、

あの日のことを周囲に聞いてまわることにした。
< 15 / 15 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

流し目小町
jinkeshi/著

総文字数/2,636

コメディ12ページ

表紙を見る
春よ、来い
jinkeshi/著

総文字数/5,752

恋愛(その他)20ページ

表紙を見る
伝えてほしいこと
jinkeshi/著

総文字数/1,674

ファンタジー7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop