《中》マケイヌとカチネコ


 "俺んとこ"までは距離があるらしく、俺はその時間を利用して、様々な質問をしてみた。

 先ずは、1人ずつの紹介から始めよう。

 関西弁を喋る謎の中年男性、七谷 佐吉。先程、キスをしかけてしまったのはコイツだ。健康に焼けた肌で、細くて背が高く、ひょろひょろしているモヤシのような印象を受ける。顔がデカい。此処には来ていないが、1人の娘が居り、その娘に溺愛している。つまりは親バカなのだ。

 アルをつけちゃう笑顔のオヤジ、真怨。アニメの世界から出てきたのかと思うような、全身で中国を表現している。手は袖の中に突っ込み、赤い小さな帽子を頭の上に乗せている。ラーメンのパッケージに出て来そうだ。日本語はペラペラなのに、何故かアルをつけてしまう。


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