《中》マケイヌとカチネコ


 貴族風の美女、沢柄 舞花。"なのじゃ"のような、古風な喋り方をする。綺麗な長い黒髪、切れ長の目、白い肌。まさに大和撫子とは、この人のような人のことを言うのだろう。この中では、比較的マトモな人物。

 ですわつけちゃうキンキンおばさん、リリアン桃李。ヨーロッパの何処かと日本のハーフ。(に俺には見えた。)日本語はペラペラなのだが、敢えてなのかそうでないのか、語尾に"ですわ"をつけると言ったような、上品な言葉遣いをしている。声が甲高く、耳がキンキンする。恐らく、喋り出すと止まらないタイプなのだろう。

 英語混じっちゃう好青年、佐川 リンラ。リリアンさん同様、ハーフらしき好青年。(見た目は)日本語はカタコトだが、日本について詳しい。わざとにしか聞こえないが、言葉の合間に英単語を交える。いつもテンションが高く、一緒に居て疲れるタイプ。

 無言の二枚目、山田 汰輔。常に無表情、無口。ヘッドフォンをつけていて、話を聞いているのかどうかも分からない。しかし、悔しいことにかなりの二枚目。意外に毒舌なんだとか。

 そして今俺は、そんなバラエティー豊かすぎるメンバーで、遠足のような状態で"俺んとこ"に徒歩で向かっているのだ。


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