《中》マケイヌとカチネコ
「Oh!!此処に居るみんな、誰もそんなこと考えてないヨ!」
「は?」
初のリンラとの会話に戸惑いながらも、首を傾げる俺。
「どういうことだ?」
「そのまんまの意味やっちゅうねん。」
佐吉が、ガニ股で歩いてきた。
「これ以上分かりやすい説明なんて、エジソンでも思いつかんやろうて。」
「何言うてんねん馬鹿親父。山程あるわ。」
「あ、そう?」
───急に笑顔になりやがった。どうでもいいし今更だが、心の底から気持ち悪い。