《中》マケイヌとカチネコ


 両者共に、必死に他人を庇っている。段々ヒートアップするのを尻目に、


「…舞花…。」

「ん?どうかしたかの?流樹?」


 近くに居た舞花に、少し引っ掛かった言葉の意味を尋ねることにした。


「『また』って…。まさかとは思いますが…毎日これ…?」

「そうじゃ。困ったもんじゃろう?」


 やっぱり卒業したい。その言葉を死ぬ気で飲み込んだ。


「しかしの。」

「はい?」

「こんな馬鹿ばかりかましているが、毎日が楽しいもんじゃ。少なくとも、私はの。」

「そんなもんですかね?」

「そんなもんじゃ。」


 本当に楽しそうに笑う舞花に感心しつつ、さっきから一番気になっていた事を尋ねてみる。


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