《中》マケイヌとカチネコ


 そんな言い合いをしていると、


「おーい!!歌誌…皆ぁーっ!!」


 佐吉が全速力で走ってきた。


───アイツ…歌誌葉だけを呼ぼうとしやがったな。


「なんや馬鹿親父!!」


 歌誌葉の態度が急変した。


「どうしましたの?何もないなら、リンラと2人きりの時間に戻りたくてよ。」

「Yes!!」


───舌打ちは聞き流す方が無難だよな。


「どうしたのじゃ?」

「どうかしたアルか?」

「……。」


 汰輔は超絶的に不機嫌な顔をしていた。


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