部室で
「よし 着いた。お願いしまーすっと!」

・・・う・・・
なんなんだこれはッ・・!
・・ドキドキする・・・!

「あの・・せんぱ・・・」

「や~!!寅丸くん~!アレ持ってきてくれたぁ?」

俺の話を横切ったのは、俺に書類を持ってくるように頼んだ先輩だった。

「あっはい!これです!」

「そーそーこれ!ありがと!いきなり頼んじゃってごめんね?手が空いてなくてさぁ・・・」

「お前かっ!雷輝を使った奴はっ・・!!・・・て、杏!?」

俺と先輩の間に入ってきた風雅先輩が驚いた顔でその先輩を指さした。

「あ~星、ごめん!まじで手ェあいてなくってさぁ・・・・・・ごめん」

「~~・・・杏は恨めない奴だなぁ・・・!!しょうがないな・・・まぁいいや」

「ありがとッ☆」

「・・・杏・・・」

風雅先輩はなんだか笑いながら怒っていた。

「ん?何々っ・・・あ、そだ!君っ!寅丸雷輝君で合ってる?」

いきなり声をかけられた。

「え!?あ、はい!!!」

少し声が裏返ってしまった・・・
・・う・・・なんか風雅先輩、笑ってないか・・?

「あはは、緊張してる?そーでしょ~(笑) とりあえず自己紹介しとくよ☆理事長の娘としてねッ☆」

「・・・・っえ・・・・?」
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