部室で
「私は、神巫杏だよ。宜しくね。ほら名字!神巫でしょ?ここの学校、神巫校だよ!お父さんが、神巫享っていうんだけどさ、一応それの娘だよ!ただ娘ってだけ(笑)」

「こら杏。父親をそれ呼ばわりするな」

「はいはい☆」

・・・理事長の娘・・・か。
すげぇ。

・・・そういえば・・・鼓動が・・・いつもどうりになってる。
・・なんだったんだ?あれは。


「おい雷輝。」

「はい!」

風雅先輩に後ろから呼ばれた。

「お前、楽器決めないとな。なんか楽器の体験あるか?」

「いや、ないです・・」

「・・よし、わかった。じゃあ楽器体験してみるか?」

「・・・はい!!!」

俺は色々な楽器を体験させて貰った。チューバやトロンボーンなどの、低めの楽器があっていると言われた。
その中で一番あっていたのが、ユーフォニアムだった。
音楽経験がない人にはほぼ分からない楽器だった。もちろん俺も知らなかった。
見た目はチューバのミニサイズという感じだが、重かった。
チューバがあっていたが背が低いため合わなかった。
ユーフォニアムなら俺の身長にもピッタリ合ってくれた。

「よし、じゃあお前はユーフォだな!」

「はい!」

後で分かったことだが、風雅先輩はトランペット。
神巫先輩はクラリネットだった。
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