白黒世界*彼がくれた幸せ*
路地裏を歩けば、
聞こえる鈍く低い音。
ガンッ
ドガッ
聞こえる呻き声。
「カハッ」
「ウッ」
「や、め」
……不思議と…恐くなかった。
ただわくわくした。
見たこともない世界に、
私は、心を踊らせた……。
路地裏は、とても暗くて、何も見えないんじゃ無いかって疑問に思うほど、闇に染まっていた。
さっきのネオンが輝く路地とは、違って、
闇しか無かった。
唯一の光は、月明かり。
とても、不思議な気持ちになった。
どんどん感情が高鳴って、
わくわくして、歩き出そうとした時、
腕を捕まれた。